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NAMI-4の特徴

​・災害避難対応のキャンピングカーを製作しはじめてから4期目となりました。毎年、キャンピングカーの構造を見直してまいりましたが、今回、このキャビンモデルとしては、最終形状として開発いたしました。
​キャンピングカーオーナーのご意見やボランティア団体の貸し出しからの各フィードバックを集約して、主に3つの特徴を盛り込みました。今回は、長野県のM様のご厚意により写真を載せさせて頂きました。

 

① ベッド中心の内部構造

​ 皆さんは、キャンプ等、アウトドアを楽しむ時、当然バーベキューや焚火、食事も自然を満喫するためにキャビンの外で行いますよね。それが本来の”アウトドア”の意味なのですから。
では、キャビンの目的は、各道具類の収納と睡眠場所と思います。今までは、キャビン上部にベッドでキャビン自体は、日常使う部屋という感覚でしたが、使用頻度と睡眠時の上部圧迫感は、かなりストレスとなること、シニア層の方にも容易に就眠できる高さにすることを考えフロア全体をベッド構造にしました。ドアを開けるといきなりベッド。ちょっとビックリしますが、これには細工があります。ベッド下部は、災害避難対応の仕様なので、トイレに電源、クーラーボックス、台所、テーブルが隠されています。
目的に応じてベッドを持ち上げると各設備が使えるようになるという構造です。

 

② 外部収納の設置

​ 皆さんは、キャンプへ行った時、雨に会ったことありませんか。ターフや椅子、机、敷物等、濡れたり汚れたりしたモノを車に入れますが結構、気を使うし、車も汚れてしまいます。また生ごみ等も夜は野良犬が寄ってくるので車に入れると思いますが、ゴミの匂いの中で寝るのも気分は良くありません。
 これらの悩みを解消するため、思い切って庇部をすべて外部収納にしました。(収納部が減ると思われますが、ベッド下部が全部、収納として使うこともできるため、問題ないと考えています。)
汚れたモノは、すべて庇部に放り込んで、帰ってからゆっくり洗えば良い、庇部は、内部に水をかけても外へ流れ出る構造なので心配ありません。左右の扉は、鍵付きなので盗難にも安心。

③ 壁内換気

​ 皆さんは、キャビンの壁内部をみることはありませんが、一般的にどのようになっていると思いますか。
木材を構造体としているメーカーとアルミフレーム、鉄フレームを構造体にしているメーカーがほとんどと思います。当社は、経年劣化がほとんどないアルミを構造体に使っています。また湿気対策として木材も積極的に使用しています。強度、経年劣化等には優れていますが大きな問題点もあります。それは、結露です。一般的に外壁はアルミ複合板、柱にアルミフレーム、断熱材は、発泡スチロール系、内壁はベニヤ材が多いと思います。この中でアルミは熱伝導性が良いので外気と室内の温度差でアルミ表面に結露が発生します。水滴になったモノは、下から抜ける構造ですが、途中の水滴や湿気は壁の中に留まり、カビを発生させる要因になります。よって壁のブロック単位に換気口を内壁に付けるか、壁自体で換気できる塗料をベニヤ材に塗るかする必要があります。
通常の家はどうなっているかと言えば、家には屋根の軒部に外部へ逃がす換気口があります。軒があるので雨でも水が入らないので安心ですよね。でもキャンピングカーはスペースと走行する関係で軒を作ることが難しいので内部に逃がす構造にしています。
​内部に湿気を逃がすと室内がカビるのでは?と不安になりますよね。でも安心してください。当社のキャンピングカーは、前方の下側に換気口、後方上部に換気扇を標準でつけています。ソーラーパネルも標準なのでその電気を貯めておけば、24時間、換気扇を回し続けることが可能です。

換気構造1.jpg
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